次の一歩のため、うお泊屋久島の1年を振り返る
うお泊屋久島が描く「理想の未来」とは?
2020年6月に動き始めた「屋久島ブルーツーリズム推進協議会」=うお泊屋久島。あれから1年以上が経って、あらためてわれわれの足元を見つめなおしてみよう。協議会発足時に、理念やビジョンを掲げたものの、実際に鹿児島の他地域の視察や自分たちのアクションを通じて、われわれの中にも少なからず変化が生まれてきているのではないか?そんな疑問が浮かんできました。
そこで、今回はワークショップ形式で、うお泊屋久島メンバーが大切にしたいことについて、対話とそこから生まれるストーリーを絵として描くことで、言語化してみることになりました。
特に、メンバーの中での対話が盛り上がったのが、「うお泊屋久島の理想の未来」に関しての時間でした。ここではその時間を振り返ってみたいと思います。
理想の未来について、うお泊屋久島に関わるそれぞれの立場の人の視点で考えてみることにしました。
【地元の子供たち】
→意図と狙い:地元の子供たちが成長していく中で、子どもたち自らでうお泊体験ができる
小学校: うお泊にまつわる授業をしている
中学校: 実際に釣り、たき火、テント生活、魚料理をする宿泊授業している
高校生: 観光客の人を案内するうお泊コンシェルジュになっている、うお泊キャンプを自ら案内している
子どもたちに芽生える感情としては、”うお泊ってかっこいい!”、”うお泊体験のバイトに行きたい”。そんな風に思ってもらえる存在になることをイメージしました。
【体験の参加者】
→意図と狙い:感動体験を通して、次のアクションが生まれる
うお泊に来てくれた人がママ友に紹介してくれる
参加してくれた子供は魚捌けるよーと、家でも捌くようになる
お魚おいしかった!また食べたい
学生が魚料理作る体験をして、将来、漁師や魚の加工のお仕事、魚料理を振る舞うレストランで働きたい!と思うようになる
【うお泊屋久島の事業者(受け入れ側)】
→ワクワクしながら一緒に進んでいける仲間がいる
もっと気軽に、無理なく受け入れられる体制づくり
多様な事業者が自分たちのできることを出し合い、新しいプログラムがうまれている状態
それをみて、周りのガイドや漁師が「いいなぁ!楽しそう!かかわりたいな!」と 思ってくれる
価値観をともにする、多様な事業者をお誘いしている状態
【うお泊屋久島の活動の応援者】
→中にも外にも協力者が増える
町立やくうお自然館ができる=屋久島の魚を学べる施設
行政の協力により、ビーチクリーンの実績などを積んで、港にゴミ箱を設置してもらう
新たに遊漁船をする漁師さんが増えている
地域住民も一緒に、うお泊屋久島の活動を進めている
うお泊屋久島にとっての理想の未来を描いた時、こんなイメージをみんなで描きました。
うお泊屋久島が大切にしていきたいこととは?
そして、この理想の未来へ向けて、何を大切にして活動を続けていきたいかをメンバーの一人一人が考えてみました。
その結果出てきたキーワードがこちら…
【大切にしたいこと】
・おいしい燻製
・無理なく継続できる体制
・自分たちが楽しむ
・子供世代への働きかけ
・リピートしてもらえる体験の提供
・魚がなくても楽しい
・魚の裏にあるもの
・俺の縄文杉は海にあった
・異日常
・わかちあう
・感動体験
・語れる体験
・泳いでいる魚が食卓に上がるまでのストーリー
・ご縁
・ものとお金では満たせないもの
この中からメンバーのみんなで大切だね!と言えるキーワードを多数決で決めることに。
その投票結果は…
・感動体験をわかちあう
・自分たちも楽しむ
・泳いでいる魚が食卓にあがるまでのストーリー
この3つがわれわれが活動をする上で大切にしたいこと。
これからモニターツアーを通して、この3つの価値観を大切にして行動し続けられるのか?
うお泊屋久島の挑戦は続きます。